『星落ちて、なお』澤田瞳子
【CLOVER-fam流 読書の時間】
今回私がご紹介するのは、色鮮やかな表紙と第165回直木賞受賞作と書かれた帯に惹かれ、思わず手に取った『星落ちて、なお』
江戸〜明治に生きた天才絵師・河鍋暁斎の娘、とよ(河鍋暁翠)の人生を書いた歴史小説です。
天才絵師・河鍋暁斎の娘のお話なのだけど
どうしても気になり河鍋暁斎を調べてみると
河鍋暁斎は幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師で日本画家。
骸骨や妖怪、幽霊やカエルの絵などなど。
どれもリアルで迫力があり怖いのだけど、じっくり見たいと思い惹かれてしまう。
そんな印象を私は受けました。
そんな偉大な父の娘とよ
5歳の時に父に筆を与えられ絵を描く人生を歩み始める
兄弟の中で唯一筆を与えられ、父を師匠に出来たのはとよと兄の2人のみだが
とよは鬼才な絵師父と兄を超えられない苦悩の日々を送る
そんな苦悩の中にいる、とよと
別世界に生きる夫との価値観の相違
変わりゆく時代の中で
芸術を生業に生きることの大変さ
人との縁、人との繋がりからうまれる
生きることの意味
明治時代から大正時代を舞台に描かれる
とよ目線の物語はとても読みやすく当時の風景を想像しながら読み進められました♪
そして日本画についての知識が深まる内容で、読み応えがありおすすめです♪
『星落ちて、なお』澤田瞳子
皆様の読書の時間にご参考にしていただけたら幸いです😊
2021年秋、素敵な本に出会えますように❤️
Tomomi Yamaguchi