ママカースト制について考える

『マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜(2015/TBS)』『名前をなくした女神(2011/フジテレビ)』『砂の塔〜知りすぎた隣人(2016/TBS)』…これらのドラマに共通しているテーマは『ママカースト』。

ママ友のドロドロとした人間関係は、怖いもの見たさの主婦たちが好きそうなテーマですが、何もドラマの中の話だけではなさそうです。

某コミュニティーサイトで「最新『ママカースト』実態調査」の結果が発表されました。

子育て中の女性、約400名を対象に行われたこの調査、ママ友達の間で行われる格付け制度の通称「ママカースト」について様々な質問が行われました。

まず単純に「ママカースト」という言葉を知っているか尋ねたところ、60%近くの人が「知っている」と回答。

次に、「あなたの周りに『ママカースト』はありますか」という質問には、「ある」と回答した人は20%近くでした。

一方、「ない」と言い切れる人は30%弱で「わからない」という回答が過半数を占めたそう。

「自分は気づいていないけど実際あった事をママ友から聞いた

と言った方も多数いる。

「ママカースト」は、紛れもなく私たちの身近にある話のようです。

この事実にお気づきでしたか?

そもそもカースト制度って?

ポルトガル語で「血統」を表す言葉のカースト。

主にヒンドゥー教における身分制度のことを指します。ヒンドゥー教徒の人達にとってこのカースト制度は歴史的にもとても根深いもの。

カースト制度は上位から、

バラモン(司祭)

クシャトリア(王族・武士)

ヴァイジャ(平民、一般市民)

シュードラ(奴隷)

の4つの階級があり、ダリット(人間あつかいされない人々)と呼ばれる階級外の人達も存在します。

これは親、子、孫と代々続くもので、一生変わることがありません。

 

子どもが産まれると公園デビューから始まるママ友付き合い。幼稚園や保育園ではもっと広範囲から集まるママ達と出会うことになります。

新年度が始まって3ヶ月。そろそろ周りが見えてきた頃ですよね。

ようやく園や学校生活に慣れ、無邪気に遊ぶ子どもの姿とは裏腹に、これから他の子のママ達とうまくやって行けるか、不安を抱えているママも多いのではないでしょうか?

子育てを経験するまでの社会生活では体験しなかった、未知のママ友社会。カーストとはいかなくても、人が集まれば、きっとどこにでもおこりうるのが対人問題なのです。

ママ友社会は、実はとても悩みの多い社会でもあります。

本来のママ友からかけ離れた関係が作られる背景には、自分自身の行動や考え方が起因している事も少なくありません。

大事な事を忘れがちですが、

園や学校は子供の社会です。

園や学校は子供の社会で

子供達が社会制を身につけて学ぶ場所。

これこそが本来1番理解しなくてはいけないのです。

しかし、いらないマウンティングやヒエラルキー、カースト制を築いてしまうのもママ友社会。

気を付けたいのが、実は無意識の内にママカースト問題に加担していたりするのも、事実あるのです。これは少なくともママ友への意識が重要なのだと気がつきます。

実は私もママカースト制に近いものを経験しました。

その頃私は第一子の子育て中だった為、周りのお母様方に比べて、子育て経験も、知識も、ママ友としての歴も浅かったので、このママカースト制の中で悩んだ1人。

え!なんで、そんな事聞かれるの?

子供を比較されるの?

ボスママが企画した行きたくないランチ会、悪口ばかりのお茶会、子供の比較大きな疑問を感じてはいましたが、「これもママの仕事」と自分に言い聞かせて耐えていました。

しかし、限界を感じ…

透明人間になりたいとさえ考えるように…。

幸い私は、この深い闇から抜けることができました。

この闇を抜けたきっかけは、妊娠でした。疑問を感じる人間関係から距離を置く事が一番の答えだったのです。

必要だと思っていた色々な情報は今思えば、さほど必要な情報ではなく、本来大切な情報は適材適所から耳に入ってくるのだと気が付きました。

疑問を感じるママ同士が集わなくても、子供はちゃんと気の合うお友達を作ってきたのです。

「適度な距離感」と「正しい耳を持つこと」。これが答えでした。

では、トラブルに巻き込まれない為にはどうしたらよいか⁇

ママ友同士近づきすぎない距離感を大切に

「友」と言っても、ママ友の大半は学生時代、気兼ねなしに付き合っていた女友達や、近所の昔ながらの幼なじみとは違うのも事実。

付き合い方も違った考え方をした方が良いのです。

度々ランチに誘われて、気づけば同じママ友といつも一緒。という状況は悪いことではありませんが、あなたが心を許せると感じる相手でなければ、深く付き合うのは避けた方が賢明です。

そして、

"ママ友は対等の立場である"

ということがとても大切なのです。

ここに階級社会は必要ありません。

あくまでも、ママ友は子供を介した関係なのです。

【トラブルを避ける為の注意点】

①相手の立ち入ったような事情にまで首をつっこまない

②他人事を聞かれても知っていても詳しく話さない

③家族の職業や年収を根掘り葉掘り聞いたり、話したりしない

④子供の悪口を言わない

⑤家庭生活を共有しない

⑥子供の学力を比較しない

⑦ママ友同士を比較しない

ママ友は子供のためのものと割り切って考えてみて。

ママ友=「幼稚園や保育園の送迎のみ顔を合わせるお友だち」だった時代から、SNS上で繋がることが当たり前の時代へと変化しています。

SNSがあることでママ友との距離が近くなってしまいがちですが、距離を縮め過ぎないようにする事。

適度な距離を保つことでカーストに関わらない良好なママ友関係を築いていきたいものです。

全てのママが共通して言える事は、我が子が一番可愛いのです。

可愛い我が子を守るために、

他人を比較したり、醜い上下関係は必要でしょうか?

子供達のお手本となるママでいる為に何が本当に大切か?

"ママカースト問題"

一度しっかり考えておく必要があります。

子育てを経験した者からみれば、

どんな時でも子供達は

ママ達の背中を見ています。

大好きなママが子供の目にどう写るのか?

我が子に向ける愛情の一部を、他のお子さんにも分けられる暖かい人間関係こそが、健やかに、心身共に健全に、愛情たっぷり育つ光である事をいつも心に留めていたいものです。

対等な関係性こそが、お互いに良い関係が築ける事を忘れずにいたいですね。

私達は、子供達にたくさんの笑顔を届けましょう♪

関連記事一覧