新しい扉 – WE HAVE WINGS –
お盆前に断捨離をした。
業者さんにお願いして、2トントラックに積みきれないほど、
たくさんたくさん捨てた。
下駄箱、本棚、こたつ、布団、謎の置物(笑)
今までドアを全開にするのを塞いでた棚。
半開でも十分に人は通れるし、特に不自由はなかったけれど、
その棚も捨てた。
ン十年ものの断捨離だ。
それから2週間。
ドアを開けるときに気がついた、
棚がある時と同じ力でドアを開けてしまうクセ。
もっと思いっきり開けていいのに、途中で止めてしまうわたしの手。
思いっきり開けたらそこに棚の反発があって然るべきと思っていたその先に
今はもう自由という広い空間が存在している。
自分の思考のクセを可視化させられた気がして
目の覚めるような思いがした。
見えないうちに、気づかないうちに
わたしたちの視野や思考は日常のルーティーンの中で
狭まっていってしまう。
自ら限界を作り出し、その範囲の中で動きまわり、
達成しやすいようにゴールをより身近に設定する。
ほんの少し動けば作り出せるスペースが目の前にあることを
見ようとせずに。
パラリンピックのアスリートたちは
自らの肉体の持つ可能性をあきらめず
限界を決めず、貪欲にゴールの”その先”へと向かう。
障害という限界を受け入れて、乗り越えて、
片翼の小さな飛行機は
応援され、勇気をもらい、時にサポートしてもらいながら
空を飛び立つ。
WE HAVE WINGS
空には秋のいわし雲。
軽やかになった風にのって
翼を広げて
新しい扉を開けていこう。