三毒の煩悩

いよいよ年の瀬も迫ってきました。

激動の2020年、あなたにとってどんな一年だったでしょうか。

 

仏教には「三毒の煩悩」という言葉があります。

三毒とは「貪・瞋・痴」(とん・じん・ち)のことで、

これが人間の煩悩=諸悪、苦しみの根源、だと考えられているそうです。

なんだかちょっと怖いですよね😅

(とん)」とはむさぼる心、必要以上に欲しがる心、欲

(じん)」とは怒りの心、憎しみの心、怒りをぶちまけること

(ち)」とは愚痴、愚かさ、無知

繋げると…

自分の欲望のままに貪り、自分の思い通りにならないと怒り、

目の前のことばかり見て後先のことを考えられない。

となります。

…あぁ、自分で書いてるくせに耳が痛い😂 だって、にんげんだもの(笑)

コロナ禍、わたしたちはトイレットペーパーやマスクを買い占め、

店頭から消えるとお店の方に怒鳴り散らし、

新型コロナウィルスという新しい恐怖に無知故に怯えまくっていました。

まさに、貪瞋痴。

あぁ、自己肯定感が低くなる〜〜〜ぅ😭

 

ただね、この貪瞋痴、見方を変えると悪いことばかりではないのです。

すべて自分軸で捉えてみてください。

欲は良い方向に転換させれば向上心ややる気につながります。

怒りはなぜ自分がそんなに怒っているのか内省してみると、自分をよりよく知ることができます。

愚かさは認めてしまえば、自分の誤りや至らなさに気づくことができます。

矢印のベクトルを他人に向けるか、自分に向けるか。

表裏一体なのです。

 

今年大流行した『鬼滅の刃』。

登場するキャラクターたちが悲惨な体験をした後、

鬼になった者たちは矢印のベクトルを他人に向けることを選び、

鬼殺隊になった者たちは自分にベクトルを向ける選択をしたのだとわたしは解釈しています。

他人を恨んで鬼となるのか、自分の力を信じて鬼殺隊となるのか。

表裏一体、紙一重。たった、それだけ…。

 

わたしたちは文字通り、四苦八苦しながらこの2020年を生きてきました。

四苦=しく=4×9=36

八苦=はっく=8×9=72

36+72=108 → 煩悩の数!!

2020年から2021年になるその時、除夜の鐘を聴きながら108の煩悩を祓い、

少しの時間、ベクトルの方向を確認してみませんか。

そうしているうちに、ほら!

自分意外とこんなこと出来てるじゃ〜ん✨ここ、自分のいいとこじゃ〜ん✨

なんて気付けたり

ここはこうやってみたらもっと笑顔で過ごせるかも😊というヒントが見つかるかもしれません。

そして新型コロナウィルスの1日も早い収束を願って、心おだやかに静かな新年を迎えましょう。

 

どうぞよいお年をお迎えください。

2021年、あなたにとって良いことがたくさん起こりますように🙏

あなたに出会えた感謝を込めて…

 

野中くみ

 

 

 

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