かっこいい大人の定義

美容院で聞いた話。

最近の20代の子は自分のことを知られたくない、覚えられたくないと思っているとのこと。

前回話した内容を覚えていられたらもう嫌なんだそうです。

もっと言うと、電話で直接話すのは嫌だからネット予約できるお店にしか行かない、とか。

美容師さんは、何気ない雑談の中からお客さんの生活スタイルや好みを把握して、

その方にあったスタイリングを提供するためにお話をしているのだけれど、

それをさせてもらえないならどんな提案をすればいいんでしょうかね?と。

時代の変化で「個人情報」の扱いは非常に厳しく難しくなり、私たちの頃と今の20代とで感覚が違うことは理解できます。

でも

自分の好みや自分という人間を知ってもらって、あとはプロにお任せするというお客さんの心意気と

それを受けるお店(職人)側の矜恃きょうじはそこには存在できません。

お店(職人)はお客様からの信頼に応えようとすることで育てられ、進化・成長していくもの。

その逆もまた然りで、あのお店にふさわしい自分になりたいと、勉強したりカッコつけたりちょっぴり背伸びしたりして、

お客様も成長していくものだと思います。

自分を委ねられるお店があるって、人生をさらに豊かにしてくれるから。

彼ら彼女らが大人になっていくにつれて、そんな素敵なお店に出会ってくれたらいいな。

そんな素敵なお店がもっともっと増えていったらいいな。

そのためにもわたしたち大人はお店との上手な付き合い方を後輩たちに見せていかないとね。

「かっこいい大人の定義」には贔屓のお店、行きつけのお店があるって、必須項目だもの。

 

 

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