2021年の幕開け。色を味方につけてHAPPYに!
今年も残り少なくなりましたね。
いろんな事があった今年もあと少しで終わり。
もうすぐ2021年、新たな年がスタートします!!
今年はみなさんにとってどんな年だったでしょうか?
コロナウィルスが世界に大きな影を落とたせいか、なんとなく暗いイメージになってしまいましたが、来年はコロナウィルスも終息してバラ色の年にしたいですね♪
そこで今回は、新たな年を迎えるにあたり、「色」をテーマにお話ししたいと思います。
みなさん「今年の色」というものをご存知でしょうか。
「今年の流行色は〇〇」「この冬のコーデはトレンドカラーの〇〇をポイントに」
なんて、ファッション誌などではよく踊っている言葉ですよね。
では、この「今年の色」は一体どのように決められているのでしょう。
実はこの「今年の色」は、いくつかの団体や企業がそれぞれ毎年決定しているもので、時代のイメージやトレンドなどといった様々な情報を元に、その年を象徴する色が選ばれています。
PANTONEとJAFCA
中でも有名なのが、世界的な色見本ブランド「PANTONE(パントン)」。
PANTONEが定める色見本は、グラフィックデザインやテキスタイル、印刷、Web、プロダクトデザインなど、ありとあらゆる世界で色の世界標準として用いられています。いま私たちの身の回りにある色は、このPANTONEのカラーで彩られていると言っても過言ではありません。
そのPANTONEは毎年「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー」という独自の選定方法で今年の色を決めています。
そしてもうひとつが「インターカラー(Intercolor)」(国際流行色委員会)という国際機関。世界の17か国(2020年現在)が加盟していて、日本ももちろん加盟国です。このインターカラーが決める色で経済が大きく動くことから、以前「ホンマでっか!?TV」で、ファッション業界をコントロールしている“カラーマフィア”として紹介されました。マフィアと聞くとビックリしちゃいますが、それだけの影響力を持ってるということですね。
日本では、JAFCA(一般社団法人日本流行色協会)が日本を代表して加盟していて、インターカラーで決まった色の大枠を、日本のアパレルメーカーや自動車メーカーなどから集まった専門委員会と一緒に国内市場向けのトレンドカラーを決めているそうです。そこで決まった色が「JAFCAカラー」(今年の色)として発表されます。
今年、2020年に両者が選んだ色は、「クラッシックブルー」と「ヒューマンレッド」でした。
私が特に気になったのが、JAFCAが選んだ「ヒューマンレッド」。
本来はオリンピックイヤーだった今年。私にはパッと国旗の日の丸がイメージできました!
日本中でこの日の丸のレッドが意気揚々とはためいているはずが…来年に期待しましょう!
ちなみにクラッシックブルーは、日没後の空のような落ち着いたブルーだと定義されています。
精神に安らぎと静けさをもたらしてくれるそうですよ!
2021年の色とは
そしてこの度、「2021年の色」が両社から発表されました。
PANTONEは「アルティメットグレー+イルミネーション」と、異例の2色を選びました。
そしてJAFCAが選んだのが「ゼロホワイト(はじまりの色、希望のホワイト)」でした。
2020年は、コロナウィルスという未知のウィルスが世の中に混乱をもたらし、日常生活においても今までの当たり前が当たり前でなくなるという、私たちが今までに経験したことのない1年でした。
いろいろな事が「白紙」に戻され、2021年は「NEW NOMAL」という新しい生活様式のもと、まさにゼロからのスタートとなる年です。
何にも染められていないまっさらな白が、鮮やかな希望の色に染められていくことを願ってやみません。
色で生活を豊かに
そこで、 今回は色にはどんな影響力があるか?生活を豊かにするヒント上げていきたいと思います。
【心理的な影響】
暗記力、回想力、認識力を増す。
◇色によって簡単に理解・学習・誘導ができる。
【生理的な影響】
神経に影響を与える。
◇研究によって、明るい赤は交感神経系に刺激を与えるので血圧をあげるともいわれている。逆に、青や緑はリラックスさせる生理作用がある。
【感情的な影響】
私達の感情や気分は色に大きく影響されている。
◇例えば、黄色を見ると人は明るい気分になる。観葉植物など緑を見ると人は安心する。
このように、生理や心理作用を共に把握する事が色を上手く使うポイントです。
【色彩】
■【赤】 警戒心、注意力を喚起し、人間の感情的興奮や刺激をもたらす。赤は色の中で最も長い波長を持ち、交感神経に刺激を与え体温・血圧・脈をあげる。
■【橙】 楽天的な印象をあたえ、陽気にみえる。消化、新陳代謝をよくする作用があるため、食欲を増進させる。血管や自律神経を刺激し身体を活動的にする。
■【黄】 明るさや希望を与える。運動神経を活性化させる。脳の活性化がよくなり頭の回転が早くなる。集中力がアップする。
■【緑】 情緒の安定、安心感の増加。身体を癒す色。筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせてくれる。また、筋肉や骨その他組織の細胞を作る力を促進したり、暖和効果があるので血圧を下げる。
■【青】 爽快感、冷静を与える。鎮静作用があり、精神的に落ち着かせる作用がある。体温の低下、痛みの暖和などの作用もある。
■【紫】 高貴さ優雅さを表す。集中力アップ、鎮静効果。リンパ管や心筋、運動神経の働きを抑制する。
■【黒】 力強さ、高級感を与える。相手を威圧し、力を象徴する。
□【白】 純潔さや純真さを表す。過去を清算してリセットする色。
私たちは日々、色に心理的、生理的影響を与えられていることが凄く良くお分かりになると思います。
例にあげると、暖色と寒色の温度感。同じ温度でも赤、橙、黄などの暖色は、青や青緑などの寒色に比べて人は暖かさを感じる。
温度感だけではなく色はさまざまなところで人に色彩以外に情報を与えていることが理解できます。
コロナ禍でリモートワークが多くなっているご時世。毎日の生活の中で、寝室やリビングなどの家族が集う場所で、リラックスをする色を配慮した空間造りがとても大切なんだと感じます。
リラックスする空間づくりにおススメは、緑色を基調にしたアースカラー。暖色の黄色と寒色の青色との中間の色なのでほとんどの色と調和します。安心感や安らぎ、自然、さわやか…などのイメージから心を穏やかにする効果があるので、落ち着きたい寝室や書斎、人が集うリビングなどに最適です。
自己マネージメント。という言葉を良く耳にしますが、2021年は、様々な意味で自己を大切にし、新たな気持ちで生まれ変われる力を自分自身で身につけて行きたいですね。
色の知識もその一つとして、持っていただけたらと思います。
2021年は、皆様にとって素晴らしい年となりますように…
CLOVER FAM family
コラム執筆者 Contributors
鈴木 和紀 Kazuki Suzuki
トータルカラースタジオ Quatresaisons 主宰
パーソナルカラー協会色塾 認定講師
オーガニックコスメセラピスト
トータルカラーアドバイザーとして、パーソナルカラー、メイクレッスン 、美眉塾、各種セミナー、企業研修など幅広く活動中。