悩める世代の処方箋①「夫婦の価値観の違いについて」
テレビやネットなどでたまに耳にする「F2層」「M2層」という言葉。
みなさん聞いたことありますか?
このワードはマーケティングにおいて良く使われる用語で、ターゲット層を性別や年齢で分類しているものです。
それぞれ1~3までありますが、簡単に意味と特徴を見てみましょう。
[F1層] 20歳~34歳の女性
流行に敏感で消費に対して積極的。経済力もある程度あるため、自分のためにお金を使う。
[F2層] 35歳~49歳の女性
妻として母親として家庭の中で 中心的な存在。その為ほかの年代に与える影響力も大きく、家庭消費のキーパーソン。
[F3層] 50歳以上の女性
経済的余裕もあり、購買意欲も高い。健康意識も高い。
※「F」はFemaleの頭文字で女性をあらわしています。これに対し男性はMaleの頭文字を使い「M1層」「M2層」「M3層」といいます。
私たちCLOVERfamファミリーはまさに、「F2層」のど真ん中。
一般的には結婚、出産、育児を経て、ある程度子供も成長したけど、まだまだ子育て真っ只中な世代。
そのため夫には妻として、子供には母として、姑に対しては嫁として、そして親には娘として…実に様々な役割を担っている。
それ故に、抱える悩みや葛藤も多種多様だ。
例えば仕事と家事、子育ての両立。夫と自分の家事分担。親の介護も考えておかなければいけない世代でもある。もちろん子供の将来だって今から頭を悩ませる。
様々な問題を抱えながらも、自分だっていつまでもキレイでいたいとアンチエイジングに勤しみながら、ボチボチ健康についての不安も出てくる年代でもある。
このように、私たちF2層は精神的にも体力的にも大変な時期なのである。
でも、誰にも相談出来ず、1人で悩みを抱え込んでいる女性も多いのではないでしょうか…。
そこでCLOVER famでは、私たち世代の多くが抱える諸問題や悩みに焦点を当てたコラム「悩める世代の処方箋」を不定期に連載していきます。
悩みの根本的な解決策!とはいかないまでも、悩みをシェアすることで、同世代の女性たちの気持ちに寄り添うことができたらなと思っています。
そこで今回はコラムの第1弾として、「夫婦の価値観の違い」にスポットを当ててみました。
夫婦の価値観の違い
先にも述べたように、私たちの世代は背負うものが多い。
だから、1番身近なパートナーである、夫にSOSの意味を込めてしまう。
できれば、大きな心で私達を受け入れ、共感し、手を差し伸べて欲しい…と求めてしまいがちだ。
新婚でまだまだ仲良しだった頃は、相手を尊重し譲り合い、手を取り合う余裕もあった。
でも結婚して何年もの月日が流れ…お互いに背負うものが出来た今
夫もまた、大変なのだ。
社会人として中堅からベテランに位置するM3層の夫たちの世代。
上司との関係。後輩の育成。自身の更なるスキルアップ。体力の低下や家庭の問題...。
彼らもまた、悩み多き時期を生きているのである。
夫婦の歩みの途中には、ざまざまな環境の変化があり、はじめて出会う出来事が次々とある。
そんな中、お互いの新たな一面からふと感じる価値観の違い。
お互いに相手を理解し、幸せな結婚生活を夢見て結婚し、家族ができ、人生設計を建てながら長い年月をともにしてきた私たち…。
にも関わらず、何か違うという思い。
そんな私たちF2層の妻たちが少なからず感じているであろう、「夫婦の価値観の違い」。
「受験をするVS受験しない」
「おやつは手作り派VS何でもオッケー派」
「子供優先の生活VS大人優先の生活」…などなど、
しつけ方、叱り方、接し方…色々な場面で夫婦の価値観の違いは見受けられるだろう。
私たちは自分の子供時代の経験から、嬉しかった事、悲しかった事を、思い出しながら子育ての参考にする。
お互い育った環境が違うのだから、そこから生まれる子育ての価値観の違いはあって当然だろう。しかし、自分の命より大切な子供だからこそ、子供が受ける影響には過敏になるし、目についてしまう。
他にもお金に関する価値観の違いもある。
お金の使い方には、人それぞれの価値観が有り、金銭感覚も育った環境で違ってくる。「何故そこにお金を使うのか」「節約するポイントが分からない」など、夫婦間で疑問に思う事も多いはず。お金は生活する上でなくてはならない物だけに、金銭的な価値観の違いは日常に大きなストレスを生む原因にもなる。
休日の過ごし方やキレイ好きかどうか、食事のマナーや時間の使い方、家族や親戚との付き合い方など、あげたらキリが無いほど、生活習慣の違いからくる価値観の違いもがある。これも育った環境が大きく影響すると言えるだろう。
夫婦は同じ屋根の下、長い時間を共に過ごす。それ故に、目につく価値観の違い。日々の暮らしの些細な出来事から、お互いの考え方の違いを感じ、夫婦の間に溝が出来てしまう。
その解決策としては、やはり夫婦の話し合いが一番ではないでしょうか。
その話し合いも、“私はこう思う”を夫に一方的に押し付けるのではなく、価値観の違いを受け入れ、お互いに歩み寄ろうとする気持ちがあれば…。
相手を変えようとするのではなく、お互いが納得できるところがどこかを夫婦で話し合い、意見をすり合わせる。
この話し合いの過程が夫婦にとって大切なのではないだろうか。
お互いを理解しようとテーブルについた時点で問題はほとんど解決したように、私は思う。
皆、価値観の違いはあって当たり前であると頭で理解しているのだから、歩み寄ろうとしてくれた思いやりに感謝したい。
しかし夫婦共に忙しく、時間的に向き合う事が出来ない、また、心の距離が開きすぎて歩み寄れない方へ、こんな方法はいかがでしょう。
今のこの状況を客観視する。
私たちF2層の妻たちは色々な悩みを抱えていて、少し疲れている。
夫たちもまた、社会の荒波に揉まれて心に余裕がないかもしれない。
だから、ちょっとしたすれ違いが心の溝を作ってしまう。
人の価値観の違いに正解不正解はない。
結婚を決めた者同士なんだから、必ず分かり合える共通点はあるはずだ。
目の前にある問題、例えば受験に反対する夫は自分や子供を困らせようとして子供の受験を反対しているのだろうか。
節約好きの夫は妻を苦しめようとして節約しているのだろうか。
きっとそうではない。
夫も家族の幸せを一番に考えているはずだ。
家族の笑顔の為に…私たちと目的は同じなのだ。
自分が選んだ夫を信じて、話し合わずともあゆみ寄ることは出来るはず。
そう思うと少し肩の力が抜けて、楽になりませんか?
コロナ禍でリモートワークが主流になった今、夫婦の時間の過ごし方も変化しているのではないでしょうか。これまで話し合う時間がなかった夫婦も、お互いを理解して、共に生きるパートナーとして違いを受け入れ、幸せに暮らす方法が見えてくるかもしれません。
夫婦といえど、他人同士。思いやりの気持ちを忘れず、相手を尊重し、言葉でコミュニケーションをとる。私がF3層になる頃には、また違った夫婦の形になっているかもしれない。
楽しい未来を夢見て、これからも進化し続ける夫婦でありたいと思う。